雑記帳
「初期状態に戻す」を実行しても Microsoft Store が依然消えたままなビックリ PC と遭遇した話
ストーリー
業務中、これまでも MS ストアが起動しなくなっていたり、ストアアプリのインストールが不完全な状態で停滞していたりしていた PC とは幾度も遭遇してきたのだけど、この度なかなか稀に見るビックリな PC と遭遇してしまった。
最初にその PC が手元に来た時は、「またストアがおかしくなってるパターンか。まあ最悪初期状態に戻してからのキッティングやり直しとデータ復元でどうにかできるだろう。」程度に楽観的に思ってた。
まず初めの状況としては、
- 対象 PC の OS は Window 10 (22H2)
- 使用していたユーザー (非管理者) のソフト一覧には「Microsoft Store」は表示されているが、起動はできない。(wsreset.exe を実行しても「ストアアプリが必要です」みたいなメッセージウィンドウが表示されるだけ。また気になった点は、断定はできないけど確かその表示されていた Microsoft Store のアイコンが古い Microsoft Store のアイコンっぽかった。)
- Microsoft Store 以外のストアアプリ (電卓やボイスレコーダー等) は適切に動作していた。(バックグラウンドで動くストアアプリ更新のプログラムもなんか普通に動いていた。)
- 新たにアカウントを作ると、そのアカウントのソフト一覧には「Microsoft Store」の表示すらされない。
一応初期化をかける前に、ネットに書かれているようなありきたりな対処法を一通り試してみたけどやはり全滅で、「やっぱ初期化だな」みたいな予定調和な感じに「初期状態に戻す」を実行してみたところ、あらビックリ。
Windows の初期設定を終えて、デスクトップを見た瞬間に、タスクバーに違和感を覚える。
「あれ? タスクバーにストアが居なくね??」
落ち着いてプログラム一覧を確認してみてもやはり Microsoft Store が無い。
もしかすると「初期状態に戻す」を実行する際にローカルからインストールしたのがダメだったのかなと思って、続けてクラウドからのインストールも試してみたけど結果は変わらず。(もちろん初期状態に戻す際に、データの引継ぎは有効にしていない)
続いて「C:\Program Files\WindowsApps」を削除してやり直せば何か変わらないかなと思ってやってみたら逆に状況が悪化。(どうでもいいけど、その WindowsApps フォルダが容易に削除できないようにされていたのが印象的だった。)
もう最終手段として、できればプレインストールされているソフトウェアは維持しておきたかったので極力やりたくなかった「クリーンインストール」を視野に入れてみる… が、ちょっと確認してみたところ、対象のノート PC はマザーボードの交換をした過去があるらしく、クリーンインストールを実行してしまうとライセンスキー周りで Microsoft さんとのやり取りが必要になる未来が待っているみたいな感じだった。
ということで、やっぱまだ他の手段ないかなとポケーっと考えてみたところ、「そういえば、以前 Windows 10 のバージョン 22H2 の上書きインストール (≠ クリーンインストール) の際に、データの引き継ぎをどうするかのオプションってあったよな」とふと思い出し、確認してみたらなんとビンゴ。
上書きインストールの際に「何もデータを引き継がない」みたいな選択ができた。
そしてそれを設定した上で、上書きインストールを実行してみたら、ついに Microsoft Store さんがお見えになり、取り敢えず一安心できましたという話。
ほんと一時は詰んだと思ったけど、結果どうにかなってよかった。
総括
実際「初期状態に戻しても Microsoft Store が復活しない & クリーンインストールは控えたい」みたいな珍しい状況と直面している人っているのかどうかはわからないけど、もしそんな状況に直面した場合は、
- データの引き継ぎを全くしない設定で、Windows の上書きインストール
で割となんとかなりそうということを1つの情報として載っけておく。(プレインストールされているソフトウェアは無くなるけど、メーカーの HP に復活させる方法とやらが説明されているケースもあるので、運が良ければそれらの復元もできるかも)
でも実際にやるときは全部自己責任で。
というか一番の謎は、そもそも一体どうやってあの状況を作り上げたんだ?
あんなの作り上げようとして作れるものじゃないぞ!
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